りな木更津への移住を考えてたとき、ハザードマップを真っ先に調べたんです。海に近いエリアって正直不安じゃないですか?



わかります!アクアラインで通勤できるのは魅力的だけど、津波とか液状化とか心配で……。



実際に金田地区に住んでみてわかったんですが、地区によってリスクの種類がまったく違うんですよ。洪水・津波・液状化・土砂災害、それぞれ懸念するエリアが違うんです。



じゃあ「木更津は危険」「木更津は安全」って一括りにはできないんですね。具体的にどうやって調べればいいんでしょう?
- 木更津市のハザードマップの種類と入手・活用方法
- 洪水・津波・液状化・土砂災害のエリア別リスクの違い
- 避難所・避難場所の種類と使い分け方
- 防災無線が聞こえないときの情報収集手段と地区別リスク早見表
木更津市の防災ハザードマップの種類と入手法


- WEB版と冊子版(第4版)の2種類がある
- WEB版は複数リスクの重ね合わせ表示が可能で移住候補地の確認に便利
- 冊子版(令和7年3月発行)は洪水・津波・土砂災害・液状化・避難所情報を網羅
- 地域防災計画はハザードマップと役割が異なる行政のルールブック
木更津市のハザードマップは、大きく分けてWEB版と冊子版(第4版)の2種類があります。どちらも主管は木更津市総務部危機管理課で、最新版は令和7年3月に発行されたものです。
WEB版はいつでもオンラインで確認でき、複数のリスクを重ね合わせて表示できる点が便利です。冊子版は手元に置いて家族で確認するのに向いています。それぞれの特徴と入手方法を整理しておきます。
WEB版ハザードマップの使い方
WEB版ハザードマップは、木更津市公式サイト(https://www.city.kisarazu.lg.jp/soshiki/somu/kikikanri/1/974.html)から利用できます。住所を入力して検索すると、その地点のリスクをすぐに確認できるので、移住候補の土地を絞り込むときにとても役立ちます。
主な機能は以下のとおりです。
WEB版ハザードマップの主な機能
- 住所・地番での地点検索
- 洪水・津波・土砂災害・液状化などの複数リスクの重ね合わせ表示
- 最寄りの避難場所の検索
冊子版(第4版)の内容と入手場所
令和7年3月発行の第4版が現在の最新版です。1冊のなかに以下の情報がまとまっています。
- 洪水浸水想定区域
- 津波浸水想定区域
- 土砂災害警戒区域
- 液状化リスク
- 避難所一覧・津波避難ビル一覧
配布場所については市役所等での配布が案内されていますが、詳細は木更津市危機管理課(公式URL: https://www.city.kisarazu.lg.jp/soshiki/somu/kikikanri/1/9281.html)へ直接ご確認ください。
地域防災計画との違い
ハザードマップとは別に、木更津市地域防災計画(https://www.city.kisarazu.lg.jp/soshiki/somu/kikikanri/1/3118.html)という文書も存在します。こちらは市全体の防災体制を定めた計画書で、避難勧告の発令基準・防災組織の役割分担・応急対応の仕組みなどが記されています。
ハザードマップと地域防災計画の役割の違いを整理しておきましょう。
- ハザードマップ:「どこにどんなリスクがあるか」を示す地図
- 地域防災計画:「危機が起きたときに行政がどう動くか」を定めたルールブック
洪水・浸水リスクの高いエリアはどこか


- 矢那川・小櫃川の2河川が主な洪水リスク要因
- 木更津駅周辺など海側エリアは津波と洪水リスクが重なる
- 金田地区はアクアライン沿岸の低地・埋立地帯で液状化リスクも
木更津市の洪水リスクを考えるとき、まず頭に入れておきたいのが矢那川(やながわ)と小櫃川(おびつがわ)の2つの河川です。どちらも市内を流れる主要河川で、大雨のたびに浸水リスクの話題に上がります。
もう一つ注意が必要なのが、東京湾側の低地エリアです。海に面したエリアは地盤が低く、台風や高潮の影響を受けやすい傾向があります。地区ごとにリスクの種類と程度が異なるので、候補エリアをピンポイントで確認することが大切です。
矢那川・小櫃川流域の浸水想定
千葉県が公表している洪水浸水想定区域図(https://www.pref.chiba.lg.jp/kakan/shinsui/index.html)では、木更津市内の矢那川・小櫃川周辺が主な浸水リスクエリアとして示されています。岩根(いわね)地区や中郷地区など、河川に近いエリアでは特に注意が必要です。
令和4年3月29日には、新たに小規模河川の浸水想定区域図も公表されました。それ以前の情報しか確認していない場合は、最新版で改めてチェックしておくと安心です。WEB版ハザードマップからも重ね合わせて確認できます。
木更津駅周辺・海側エリアの浸水深
木更津市の公式資料によると、JR内房線より海側のエリアでは、津波発生時に3.0〜5.0m未満の浸水が想定されています。これはかなり深刻な水位で、2階の床面を超える可能性があるレベルです。
木更津駅周辺は商業施設や住宅が集まるエリアですが、以下のリスクが重なっています。
- JR内房線より海側で津波発生時に3.0〜5.0m未満の浸水が想定される
- 津波リスクと洪水リスクが重なるエリア
- 証城寺(證誠寺)など有名ランドマークも駅徒歩圏内で要確認エリア
金田地区(かなだ)の低地リスク
わたし自身が暮らしている金田地区は、東京湾アクアラインの木更津側出口に近いエリアです。チバスタアクア金田(木更津金田バスターミナル)のある瓜倉エリアを含む一帯は、アクアライン沿岸の埋立・低地帯にあたります。
家を建てる前にWEB版ハザードマップを確認したとき、「液状化リスク」と「津波浸水リスク」が重なっているエリアがあることを知りました。地盤の話は後の章でも触れますが、金田地区は海側の低地という特性を特に意識しておく必要があると感じています。
木更津金田バスターミナル周辺も同様に、津波発生時の浸水リスクをWEB版ハザードマップで確認しておくことをおすすめします。
津波・液状化・土砂災害のリスクを確認する


- 東京湾沿岸では最大3〜4mの津波浸水想定があり、津波避難ビルの最新情報確認が必要
- 海側の埋立地・臨海低地(木更津地区・金田地区など)は液状化リスクが高い傾向
- 土砂災害リスクは内陸山地側(富来田・鎌足・清川・波岡地区周辺)に集中
洪水以外にも、木更津市には津波・液状化・土砂災害という3種類のリスクがあります。注目すべきは、地区によってリスクの主種類が大きく異なる点です。海沿いエリアと内陸の山側エリアでは、まったく違う備えが必要になります。
東京湾沿岸の津波浸水想定と避難ビル
東京湾沿岸では、最大で3〜4メートルの津波浸水が想定されています。そのため、木更津市は建物所有者と協定を結んで津波避難ビルを確保しています(https://www.city.kisarazu.lg.jp/soshiki/somu/kikikanri/1/970.html)。
津波避難ビルに関する重要な最新情報があります。古い情報のまま使い続けると危険です。
- 令和7年3月発行の第4版ハザードマップで「木更津駅前西口駐車場」が解体工事に伴い津波避難ビルの指定から解除された
- 古い情報のまま避難ビルとして認識しているケースは危険
海側エリアの液状化リスクと地盤の話
木更津市建築指導課の液状化対策ページ(https://www.city.kisarazu.lg.jp/soshiki/toshiseibi/kenchikushido/1/4420.html)によると、東京湾岸の埋立地・臨海低地(木更津地区・金田地区など)では液状化リスクが高い傾向があります。
液状化とは、地震の揺れによって地盤が液体のように軟らかくなる現象です。建物の沈下・傾斜・ライフラインの損傷につながる可能性があります。WEB版ハザードマップ上でも液状化危険度を確認できます。
液状化リスクへの備え:住宅建築時のポイント
- 地盤改良・基礎形式の選択といった対策が有効
- WEB版ハザードマップで液状化危険度を事前に確認する
内陸山地側の土砂災害警戒区域
土砂災害のリスクは、海沿いではなく内陸の山地側のエリアに集中しています。具体的には富来田(とみきた)・鎌足(かまたり)・清川(きよかわ)・波岡(なみおか)地区の周辺で、土砂災害警戒区域の指定があります。
土砂災害警戒区域には2種類あります。
- イエローゾーン(土砂災害警戒区域):土砂災害が発生した場合に、住民の生命・身体に危害が生じるおそれのある区域
- レッドゾーン(土砂災害特別警戒区域):建物に著しい損壊が生じるおそれがあり、より厳しい規制がかかる区域
具体的にどの字(あざ)・番地が対象なのかは、WEB版ハザードマップ(https://www.city.kisarazu.lg.jp/soshiki/somu/kikikanri/1/974.html)の地図表示で確認できます。内陸エリアへの移住を検討している場合は、必ずチェックしておきたいポイントです。
木更津市の避難所と防災情報の受け取り方


- 指定緊急避難場所と指定避難所は役割が異なる
- 防災無線が聞こえない場合に備えて複数の情報収集手段を持つことが重要
- 防災情報メール・SNS・防災アプリ・ラジオを組み合わせて活用する
「いざというとき、どこへ逃げればいいのか」は、防災の基本中の基本です。木更津市には指定避難所と指定緊急避難場所の2種類の避難場所があり、それぞれ役割が異なります。
また、防災無線が聞こえにくいという声も地元では多いので、代替の情報収集手段もあわせて確認しておくと安心です。
指定避難所と指定緊急避難場所の違い
混乱しがちなポイントですが、2つの違いを簡単にまとめるとこうなります。
避難場所と避難所の違いを整理しておきましょう。
- 指定緊急避難場所:災害の危険が差し迫ったとき、まず命を守るために逃げ込む場所。公園・広場など開けた場所が多い
- 指定避難所:自宅に戻れない場合に数日〜数週間滞在する場所。学校・公民館などが多い
防災無線が聞こえないときの情報入手法
「木更津市 防災無線 聞こえない」というキーワードがGoogleのサジェストに出てくるくらい、地元の方が感じている課題だと思います。屋内にいると防災行政無線の音が届きにくいことがあるのは確かです。
そんなときのために、以下の代替手段を組み合わせておくと安心です。
防災無線が聞こえないときに備えて、複数の情報収集手段を組み合わせましょう。
- 木更津市防災情報メール:市が発信する避難情報・気象情報などをメールで受け取れる。事前登録が必要なので、晴れているうちに登録しておくのがおすすめ
- 木更津市公式SNS:台風・大雨などの緊急時にも情報発信が行われることがある
- 防災アプリ:国や自治体が提供する防災アプリ(Yahoo!防災速報・NHKニュース・防災情報など)を活用すると、プッシュ通知でリアルタイムに情報を受け取れる
- テレビ・ラジオ:停電時も乾電池式ラジオがあれば情報収集を続けられる
木更津で実際に起きた水害と地区別リスク早見表


- 矢那川・小櫃川流域では台風・大雨のたびに浸水被害が報告されてきた
- 8地区それぞれで主なリスクの種類が異なる
- 地区内でも場所によってリスクの高低は大きく変わるため住所単位での確認が必須
ハザードマップの数字は抽象的に見えることもありますが、「実際にこのエリアが浸水した」という事実があると、リスクの実感がぐっと変わります。過去の水害履歴は、土地選びの大切な判断材料の一つです。
台風・大雨による過去の浸水事例
木更津市では、台風や大雨のたびに矢那川(やながわ)・小櫃川(おびつがわ)流域での浸水被害が報告されてきた経緯があります。特に河川に近い岩根地区・中郷地区・木更津地区の低地部分では、大雨のたびに冠水が発生しやすい地形的な条件が重なっています。
具体的な日付や浸水規模の詳細は、木更津市危機管理課や千葉県の公式資料で確認できます。移住前に気になる候補地があれば、「その地区で過去に浸水があったか」を市の窓口に問い合わせるのも一つの方法です。地元の不動産業者に聞いてみるのも参考になります。
地域密着型の不動産業者として知られる株式会社アクアエステート木更津(千葉県木更津市桜井15番地1・TEL: 0438-37-1200)は、市内の電柱に避難所看板を多数設置して地域の防災意識向上にも取り組んでいます。移住検討者への土地のリスク説明も行っているとのことで、防災面の情報収集も相談できる業者だと感じました。
地区別リスク早見表(8地区)
木更津市の8地区について、主なリスクと特徴を一覧にまとめました。土地選びの参考にしてみてください。
| 地区名 | 主なリスク | 特徴・備考 |
|---|---|---|
| 木更津地区 | 津波浸水・液状化・洪水 | JR内房線より海側は津波3〜5m未満の浸水想定。駅周辺も要確認 |
| 金田地区 | 津波浸水・液状化 | アクアライン沿岸の低地・埋立地帯。地盤改良の検討が重要 |
| 岩根地区 | 洪水(矢那川流域) | 矢那川沿いの低地部分に浸水リスクあり |
| 中郷地区 | 洪水(小櫃川・矢那川流域) | 内陸寄りだが河川沿いエリアは注意が必要 |
| 清川地区 | 土砂災害 | 内陸山地側に土砂災害警戒区域の指定あり |
| 波岡地区 | 土砂災害 | 内陸山地側に警戒区域あり。海側リスクは比較的低い |
| 鎌足地区 | 土砂災害 | 山間部に近く土砂災害警戒区域の指定あり |
| 富来田地区 | 土砂災害 | 山間部に近く土砂災害警戒区域の指定あり |
この表はあくまで概況の整理です。同じ地区のなかでも、場所によってリスクの高低は大きく変わります。具体的な住所でWEB版ハザードマップを検索して確認するのが、いちばん確実な方法です。
土地探しや住宅建築の判断で迷ったら、一度プロに相談してみるのもおすすめです。
住まいに関する住みやすさの総合情報は、以下の記事もあわせて読んでみてください。
地区ごとの詳しいエリア情報については、こちらの記事も参考になると思います。
- 木更津市のハザードマップはWEB版(複数リスク重ね合わせ可)と冊子版(令和7年3月・第4版)の2種類。住所単位でのピンポイント確認が最も確実
- 海側(木更津地区・金田地区)は津波浸水・液状化リスクが高く、内陸山地側(富来田・鎌足・清川・波岡地区)は土砂災害リスクが中心。エリアによって備えるべきリスクが異なる
- 津波避難ビルは第4版で更新あり(木更津駅前西口駐車場が解除)。最新マップで改めて確認が必要
- 防災無線が聞こえない場合に備え、防災情報メール・防災アプリ・ラジオなど複数の情報収集手段を組み合わせておくことが大切



